ベタオリをしようにも現物も字牌もスジもない!まさに窮地と呼べる状態。
今回はそのような場面で放銃を減らすテクニックを解説します。
- 「現物がないから押す」は正しいのか?
- 安全牌がない時のベタオリテク〜端牌アンコ落とし〜
- 安全牌がない時のベタオリテク〜序盤に切られた牌の外側〜
1、「現物がないから押す」は正しいのか
前提として、「安全牌が無いから押す」と考えるのであれば安全牌が無い時にオリる事はないのでベタオリのテクニックを学ぶ必要がありません。その部分を解説します。
まず最初にこれはロジックとしては間違っていません。
麻雀は選択の期待値を比較するゲームです。ベタオリした場合でも押した時に比べて放銃率が下がっていないのであれば自分があがる確率を無くしてしまうのは勿体ないという理屈は成立します。よって現物がない時は判断が押しに寄ります。
しかし、実際には安全牌が2枚あったらオリだが安全牌が0枚だから押す。つまり安全牌の枚数によって判断がオリから押しに変わる局面は多くはないのです。
特に初心者の方は手牌に価値がないならば現物が無くても気合いでオリる選択をした方が成績が伸びやすいです。
そのためにもベタオリの技術、現物が無くてもオリきれる守備力を身に着けることが重要になります。
2、安全牌がない時のベタオリテク〜端牌アンコ落とし〜
こんな手牌で相手にリーチを掛けられて現物・字牌・スジが何も無かったら1mのアンコ落としをしましょう。ここから安牌ないから押すしかない、と2sなどを切る事は避けた方が良いでしょう。
相手からリーチがかかったからベタオリをしよう→安牌がない→では1mのアンコ落とし
という思考ルーティンを持つと成績が上がっていきます。
「自分が1mを3枚も持っているから23mの部分が埋まっていない可能性が高いから危ないんじゃないの?」と考える方もいるかと思います。
そのロジック自体は間違っていません。確かに少し危険度は上がります。
しかし、それよりも3順しのげるメリットの方が大きいです。
シンプルな計算式を紹介します。
危険度5%の牌を3種類切る場合どれか1枚以上が放銃になる確率
100%−(95%×95%×95%)=14.26%
(全体の確率から3枚全て通る確率を引く)
よって14.26%が放銃となってしまうと言えます。
1mが多少危険度あがるとしても14%以上になることはないでしょう。せいぜい1%あがるかどうかでしょう。最後の一順でしたらもちろん確率が低い5%を選ぶのですが、この後何順も降り続けなければいけない状況では3順しのげる方が大きいでしょう。
これを応用したテクニックとしてこんなものがあります。
現物もなければ字牌もスジもありません。このような時は複数枚ある牌を切った方が安全度が高いので選択肢は4p6s9sとなります。その中でも端牌の方が安全なので9sを切ります。このときに9sを打つと6sが中スジになり、9s9s6s6sで4順しのげるようになります。
このようにアンコ落としや同じスジの牌を切ることでこの後数順の間に切るスジの本数を最小限に抑えるのが一つ目のベタオリテクニックです。
3、安全牌がない時のベタオリテク〜序盤に切られた牌の外側〜
このようなときに相手が223mや112mと持っているところから2mを切ることはあまりないです。したがって1mは比較的安全であると言えます。
イ.迷彩狙いで223mから2mを切る人もいるのでは?
ロ.どれぐらい安全なのか
ハ.序盤は何順目まで?
イ.迷彩狙いで223mから2mを切る人もいるのでは?
もちろんいます。そこは人読みの部分です。知らない人と打つ時は必ず自分が放銃した時以外でも相手があがりやテンパイなどで手牌を開いたら捨て牌と照らし合わせて不自然な先切りが見受けられたら捨て牌信頼度ブラックリストに追加していきましょう。
ロ.どれぐらい安全なのか
もちろん捨て牌に寄りますが、ざっくりとスジ3・7程度です。
したがって、スジ1289があるのならばそちらから切ります。
ハ.序盤は何順目まで?
宣言牌とその前の手出し以前です。もちろん捨て牌に寄りますが、早ければ早いほどその外側の安全度は増します。
今回のまとめ
・安全牌(現物・字牌・スジ)が無かったとしても基本的には自分の手牌の価値が低ければオリるべき。
・アンコ(特に端牌)の牌を切る、同じスジの牌を複数枚切るなどして自分が切るスジの本数を最小限に留める努力をする。
・序盤に切られた牌の外側は比較的安全
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