ベタオリの初歩

いざベタオリしよう!と思ったときにまず切るべきは現物です。

相手の捨牌にある牌や、リーチ後に誰かが切った牌を切れば放銃(振り込み)することはありません。とはいえ、毎回毎回現物があるとは限らない。

そこで今回は安全牌がない場合のベタオリの考え方について解説します

ポイントとなるのは

「リャンメン待ちに当たりづらい牌を選ぶ」ということです。

手作り講座の内容や皆さん自信が手作りするときのことを思い出していただけるとわかりやすいと思いますが、麻雀の手作りというのは基本的に「リャンメン待ち」になるよう目指すものです。

もちろん、結果的にカンチャン待ちやペンチャン待ちになることはありますが、最初から「このカンチャンでリーチをしてやるぜ!」と手を進めることはほとんどありません。

それはつまり、ベタオリする側にとってみれば「リャンメン待ちを最も警戒すべきである」と言えます。

さらにいうと、リャンメン待ちに放銃するとピンフという役がつくことがあるという事情もあります。したがって、現物がないときはリャンメン待ちに当たらない牌を選ぶ、というのが基本です。

ではリャンメン待ちに当たらない牌とはどんな牌があるでしょうか。

まずは字牌です。

字牌は当然ですがリャンメン待ちに当たることはありません。もちろんシャンポン待ちや単騎待ちに当たることはありますが、それでもリャンメン待ちに当たるかもしれない数牌を切るよりははるかに安全です。

これについてはこちらの記事も参考にしてください。

(字牌の危険度について:リンク)

次に切るべきがスジです。

スジとは何かから説明しましょう。

例えば自分が切りたい2mが相手のリャンメン待ちに当たる場合、相手の待ちの形は34mとなっているはずです。

このとき、もし相手が5mを切っていたら、フリテンになってしまうため2mは当たりません。

このように「リャンメン待ちのもう片割れの牌」をスジと言います。

スジの牌が切られている場合、カンチャン待ちやシャンポン待ちに当たることはありますが、リャンメン待ちには当たらないため他の数牌より相対的に安全であると言えます

スジの中にもさらに安全なスジと少し危険なスジなどにわかれていきます。それについては次の記事を参照ください。

(危険度の比較:スジ リンク)

スジは守備の技術における基本中の基本と言える概念なので、どの牌がどの牌のスジに当たるかは頭に叩きこんでおいて、実戦ではノータイムで判断できるようにならなければいけません。

なかなかぱっと思い浮かばないという人は電卓を見てみましょう。

この数字の縦列がスジにあたります。

4が通っていれば1と7が

5が通っていれば2と8が

6が通っていれば3と9が

それぞれスジになるので比較的安全な牌です。

もしくは「イースーチー」「リャンウーパー」「サブローキュー」という牌のゴロで覚えても良いでしょう。

覚え易いやり方を見つけてみてください。

注意が必要なのは2が通っていたとしても5は安全とは言えないということです。なぜなら34mと持っている25m待ちには当たらないとしても、67mと持っている58m待ちには当たってしまうからです。

逆に言えば2mと8mが両方切られている場合5mはどちらのリャンメンにも当たらないので安全です。

このような両側のスジが切られている456牌のことを中スジと言います。

このように456の牌は2つのリャンメンに当たる可能性があるので、リャンメン待ちを警戒するという観点で考えると他の数牌の2倍危険である、ということになります。

実際にはリャンメン以外の待ちもあり得るので2倍とまではいきませんが、他の数牌よりかなり危険であることは確かです。

2つのリャンメンに当たるかもしれない456の牌はベタオリ時には切らない、と覚えてしまいましょう。

まとめ

・ベタオリしていて現物がない時はリャンメン待ちに当たらない牌を切る

・具体的には「字牌」と「スジ」

・2つのリャンメン待ちに当たるかもしれない456牌はかなり危険

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