5ブロック理論:6ブロックの選択② 良い1シャンテンを作れ!
引き続き6ブロックの選択についてですが、今回は少し上級問題です。
(6ブロックの選択①リンク)
上の牌姿から何を切るのが正解でしょうか。
6ブロックの手牌ですから、それぞれのブロックの「メンツになりやすさ」でランキングをつけます。
Bランクの受け入れが5枚以上のターツとはカンチャンやペンチャンにもう1枚くっついてパワーアップしている形と覚えると良いでしょう。
さて、このランキングでみると今回の手牌は全て「2位:リャンメン以上のターツ」以上の順位となっており、優劣がつけられません。
こんな時はひとまず3pを切って6ブロックを維持するという手があります。次のように受け入れ枚数は3p切りが一番広くなります。
したがって初心者のうちは、リャンメンばかりの6ブロックにする打3pでかまいません。しかしより高いレベルを目指す人は23sを切るのがおすすめです。
理由は、そちらの方が良い1シャンテンになる可能性が高いから、です。
順を追って解説しましょう。
まず麻雀の手牌というのは、シャンテン数が進むほど受け入れ枚数が少なくなっていくという性質があります。
図を見てみましょう。
どうでしょうか。
順調に手が進んでいるように見えますが、一手進むごとに受け入れが激減していることがわかります。
とはいえ、テンパイすればロンをすることができますし、リーチをすればそれだけで相手を抑えつける効果もあったりします。
一番辛いのは1シャンテン→テンパイのところ。
『1シャンテンまでは順調にきたのにそこでぴたっと手が止まっちゃったな〜』
という経験はないでしょうか。
突然ツキに見放されたような印象をうける人もいると思いますが、実はこれ確率的にはある種当たり前の現象なのです。
ということはもし、
「2シャンテンから1シャンテンの受け入れが減ったとしても、1シャンテンからテンパイへの受け入れが増える」のであればその方が良いということになります。
それが今回の牌姿です。
この手は現在2シャンテンです。
2シャンテン→1シャンテンの受け入れは確かに打3pが一番広くなります。
なので3p切りがそこまで悪いというわけではありません。
しかし一手進んだときの形、例えとして4mをツモった場合、3pと23s切りではどのように受け入れ枚数に変化が起こるのか図で見てみましょう。
さてこんな風に理屈で語っても
「なんとなく言ってることはわかったけど実戦で同じことを考えられる自信がない!」
という人もいると思います。
そもそも実戦でこんな風に受け入れ枚数を細かく数える時間はありません。
でもご安心ください。
これはあくまで皆さんに納得いただくために理屈を解説しただけで、実戦ではこんな難しいことを考える必要はありません。
そのための5ブロック理論です。
5ブロック理論とは、とにかく難しい形を抜きにして、手牌を5ブロックに近づけることだけを考えれば結果的にテンパイしやすい打牌を選べるよ、という理論です。
今回のこの手は6ブロックなのだから、難しいことを考えずに5ブロックにしてしまおう、と考えるだけで良いのです。
今回はr56mと67sはドラが含まれていますし334pは3pツモでもメンツになるので一番弱い23sを切ろう、という風に自動的に答えがでます。
ドラが別の牌の場合などの優劣は難しいですが、その場合は場に切られている枚数を数えるとか、なんらかの自分なりの理由づけをしてどこかのリャンメンを落とせばOKです。
まとめ
・麻雀は1シャンテン→テンパイの受け入れを増やすことが一番大切。
・そのためにはリャンメンばかりだったとしても6ブロックにはせず、5ブロックの手牌にする
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