今回は危険度判断の基本となる1/18理論について解説します。
・1/18理論とは
麻雀の待ちの中で最もよくあるのがリャンメン待ちです。つまり相手からリーチがきた時は、まずリャンメン待ちを警戒する必要があるということです。
そのリャンメン待ちの種類(スジ)は6本(1-4,2-5,3-6,4-7,5-8,6-9)が各色(マンズ,ピンズ,ソウズ)にあるので合計18本。これを使ってリーチしてきた相手がリャンメン待ちだと仮定した場合の危険度を大まかに読む事を1/18理論と呼びます。
具体例を見てみましょう。
相手が両面だと仮定した場合、
58p25m58m25sの計4本が通っています。18本中4本が通っているので次の無筋(例えば7p)を押す場合のリャンメンへの放銃率はざっくり1/14ということになります。ここで注意したいのは6sの場合は36s,69sの両方のスジに当たる可能性があるため2/14となることです。
もちろん1/14というのは厳密な放銃率ではありません。相手がリャンメンでない事もありますし、捨牌次第では当たりやすいリャンメンも当たりにくいリャンメンもあります。ただここで重要なのは通っている牌が多ければ多いほど通っていない牌の危険度が上昇するというところにあります。1/18理論とはそれをざっくりとスジの本数で計算して押し引き判断を補助しましょうという考え方です。
これを使うことで「残りスジがあとx本になるまでは押そう」というように、比較的シンプルに危険度判断を押し引きに取り入れることができるようになります。
危険度判断というと「捨牌読み」を思い浮かべる人も多いと思いますが、実際は捨牌からわかる情報よりも、このスジの本数の方がはるかに重要な情報です。
例えば、上記の捨て牌で9mは通常より危険なスジであると仮定しましょう。仮に1.3倍危険であると捨牌読みによって読めたとして
①通常の無筋の放銃率=1/14=7.1%
②9mの放銃率=7.1%×1.3=9.2%
となり、9.2%の危険度となります。
一方この後4本のスジが通ったとしましょう。
③通常の無筋の放銃率=1/10=10%
すると、②<③となっています。これを理解せずに「捨牌から危険だと読んだ!」と言って②の9mを止めるのに、③の無筋を切るような判断をしてしまうと押し引きを大きく間違ってしまうということです。
もちろん「読み」は重要な技術ですが、押し引き判断への影響は残りスジ本数の方が大きいのです。
・10/18ラインを意識する
では具体的に、残りスジが何本になったら押し引きを考えれば良いでしょうか。
あくまでも捨牌読みを無視したざっくりとしたものですが、10/18がざっくりとした基準になります。どういうことかというと他に押す理由があったとしても「残り10本」を切ったらかなり慎重に押し引きを判断すべきということです。逆に残り筋12本位までは中抜きはあまりせず形を維持することが多くなります。
具体的に解説しましょう。
という手牌ではあがるには今後9s3sを押さなければなりません。残りスジ10本以下ならオリる判断を下したほうが良いでしょう。
このような手牌ではどうでしょう。ソーズがリャンカンの形になっているので上記の手より劣ります。しかし、残りスジ14本程度だったら9sを押す判断を下すことが多くなります。
もちろん実際には捨牌はもちろん、点数状況や残り順目など様々な要素を加味して判断をするのですが、このように残っている危険牌の数によっても判断が変化するという知識をもって押し引きを判断することが大切です。
まとめ
・まずは1/18理論によってある程度押し引きを決める。押し引きにおいて捨て牌読みを使うのはそれからである。
・10/18ラインを意識する
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