配牌が悪いときの対処法

どんなにセオリーを覚えたところで配牌やツモが悪ければどうしようもないじゃないか!

と、思うことありますよね。

確かに毎回毎回配牌が悪くてどうしようもないことはあります。

はじめに言っておきますが、この記事を読んでも配牌が突然良くなったりすることはありません。それができれば超能力ですからね。

ですが、悪い配牌なりに少しでも良い結果が出るよう工夫できるポイントはあります。今回はそれを解説していきます。

悪い配牌で意識するポイントは2つです。

  1. 振り込んでしまわないように安全牌を持つ
  2. アガれる可能性が低くても高い手を作る

順番に解説します。

1、振り込んでしまわないように安全牌を持つ

まず、前提として配牌が悪いということはアガれる確率が低いということです。これはどんなに上手なプレイヤーであっても変わりません。

もちろん、たまたまツモがよかったり、相手も手が悪かったりしてアガれることはありますが、全体の確率として考えればアガリづらいのは間違いありません。

アガリづらい、すなわち加点が見込めない以上は失点を防がなければいけませんから、配牌が悪いときは守備力を高めるように意識します。

守備力を高めるというのは

・テンパイしている、もしくはしていそうな相手に対して危険牌を打たない

・全員に対して安全な牌(主に字牌)を持つ

ということです。

特に重要なのは2つ目で、『配牌が悪い=相手から先にリーチをかけられる可能性が高い。』ということなので、そのときベタオリするのに困らないよう安全牌を持っておく必要があります。

とはいえ、配牌の時点では対戦相手3人のうち誰からリーチが来るかはわかりません。全員が切っている牌を都合よく自分が持っていれば良いですが、そんなことは滅多にありませんから、比較的どんな状況でも安全度が高い字牌を1~3枚くらい手に持っておくようにしましょう。

2、アガれる可能性が低くても高い手を作る

この講座では基本的に「高打点を狙うよりも早くテンパイすることを目指そう」という戦術をおすすめしていますが、配牌が悪くその時点で相手より先にテンパイできる可能性が低いのであれば仕方ありません。

手牌の価値は「速度」と「打点」で決まりますが、速度が見込めない以上はもう片方の「打点」を作ることで手牌の価値を高めましょう。

また、テンパイに近い手牌から高打点を目指して手を作り替えるのは多くの場合非効率ですが、そもそもバラバラの手牌ならば手役を狙ってもそれほど速度に影響しない(どちらにせよ遠いから)ことも多いです。

基本的にはアガれないものの、万が一アガれたときには大きなリターンを得ることができます。

以上をまとめると、配牌が悪いときというのは字牌を何枚か持って守備力を維持しながら大物手を狙う。

というのが最適解となります。

今回はこの戦術をするにあたって特に使いやすい役を2つご紹介します。

バラバラ配牌で使いやすい役①ホンイツ

まず配牌が悪いときになんといってもおすすめなのがホンイツです。

例えばこんな手牌です。ここからはホンイツを目指して12m27sを切っていくのが良いでしょう。

これだけバラバラだとうまくホンイツがアガれることは多くはありません。しかしホンイツを目指せば仮に白をポンしたとしても東南中が手に残っているので、相手からリーチをかけられても安心です。

それでいて、もしアガることができれば、白・ホンイツ・ドラ1以上で満貫にはなるでしょう。

これをもし、牌効率通りに字牌から切っていくと

こんな手で相手のリーチを受けてしまうことになりかねません。

このような自分の手もバラバラで安全牌も無いような状態に陥らないために、バラバラの手牌ではとりあえずホンイツを狙うというのがおすすめです。

特に、数牌部分はバラバラだけど役牌のトイツはある、という場合、普通の手にしてしまうと役牌をポンするかどうかの判断が難しくなります(上記のような手詰まりになってしまうため)。

そこでホンイツに向かえば、ほかの字牌を安全牌としてキープしつつ、アガったときは役牌・ホンイツで3翻以上が確保されているという攻守のバランスがとれた手組となります。

バラバラのときのホンイツ狙いをマスターしましょう。

バラバラ配牌で使いやすい役②七対子

こんな手牌で西家じゃない場合、ホンイツにいくというのも現実的ではありません。

そこで狙えるのが七対子です。

七対子というのは、最終的に字牌単騎で待ちたいため自然と字牌を抱えやすくなります。

また今回は最初からドラを1枚持っていますが、途中でドラを引いてきた場合を含めて「1枚だけぽつんとあるドラ」を使いやすいというメリットもあります。

上の手牌ならば字牌の白は切らずにまずは8mあたりから切っていきます。

七対子決め打ちならば46p6s切りなどもありといえばありですが、このあとツモが効いて普通のメンツ手になる可能性もあるためひとまずは8mあたりが無難でしょう。

もう1つくらいトイツができて4~5トイツになったら、46pなどの真ん中の牌はどんどん切って七対子に決め打ちます。

そのときに相手のリーチが入ったら西や白を切って丁寧にベタオリしましょう。

また、これは上級レベルの内容になりますが、「山読み」を使えるようになったとき、山にいそうな牌は安全牌であることが多いため、攻守兼用の手組ができるというメリットもあります。

いかがだったでしょうか。

さらにレベルの高いテクニックとして「相手の動きをコントロールすることで失点を最小限にする」というものもあります。これは初心者のうちは意識するのが難しい技術ですが、興味がある方は今回の内容と合わせて冒頭の動画でまとめているので見てみてください。

今回のまとめです。

配牌が悪いときは守備力を確保した上で高打点の手を狙う

そのために使いやすいのはホンイツとチートイツ

ということになります。ぜひこれをマスターして、バラバラ配牌のときの結果を少しでも良くしましょう。

関連記事

  1. おすすめ書籍

  2. 丸暗記すべし!形に強くなる手作り講座

  3. 相手の待ちを読んではいけない

  4. 1シャンテンの押し引き:打点

  5. 5ブロック理論:序章

  6. ベタオリの初歩

  7. 5ブロック理論:6ブロックの選択② 良い1シャンテンを作れ!

  8. 押し引きがなぜ大事か

  9. 1シャンテンの押し引き:巡目

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP