今回は押し引きとは何か、押し引きの考え方について解説します。これを理解することによって今後の押し引きに対する学習効率が向上します。具体的な牌姿について勉強する前に基礎的な考え方をしっかりと習得しましょう。
- 押し引きとは?
- 押し引きの考え方
- 当たっているかどうかは考えなくても良い
1、押し引きとは
押し引きとは攻めるか守るかを決めることです。
広義には鳴きに対してどうするか、序盤の手組を今後発生するであろう状況を考慮して組み方を変化させる等も含みます。
本講座では主に【相手のリーチに対して攻めるか守るかの判断】を押し引きとして、基本的な押し引きについてを解説します。
2、押し引きの考え方
押すべきか・引くべきかについては押すために切りたい牌の危険度が手牌の価値に見合っているかを判断します。上級者になると押す牌の危険度によってこの図の切りたい牌の危険度が左右しますがそれは読みの範疇なので割愛します。今回は一般的な無筋、危険牌を切るのに見合っている手牌はどれぐらいの手牌なのか、この表でいう70点の手牌はどういった手牌なのか、を判断できるようになりましょうというのが趣旨となります。
3、当たっているかどうかは考えなくてもよい
基本的に切りたい牌が当たっているかどうか、白か黒かで考えてはいけません。
具体的には相手からリーチが掛かった、自分はいらない7pを持ってきた、その7pが当たるかどうかで考えてはいけません。
自分の手牌が放銃するリスクを背負うのに見合うかどうかで判断するのが重要です。
なぜそのように考えるのか、それはリーチの待ちなんて読めないという背景があります。もちろん上級者は初心者中級者に比べればある程度待ちの候補を絞ったり切りたい牌の候補からより安全なほうを見分ける能力は高いです。
そういう点から読みの能力が不要とは言いません。読みの能力は非常に重要な技術です。でも最終的にその牌は当たりますかどうですか、黒か白かという判断はすることはできません。
どうしても投資的な思考が必要になってきます。100万円でこの株を買いますかどうですか、損になる(得になる)可能性もありますが沢山繰り返したとしたら得する可能性が高いから買います、(損する可能性が高いから買いません)のような思考を持つことが重要になります。
その株が自分の手牌というわけですね。
まとめ
・押し引きとは攻めるか守るかを決める事
・押し引きは自分の手牌が押すに見合っているか見合っていないかで判断する
・相手の待ちを読んではいけない(読むことももちろん重要だが決定を下すべき要素ではない)
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