最速でリーチを打つことが麻雀で勝つためにまず必要な技術であると解説しました。
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今回は最速でリーチを打つための「手順」のセオリーについて解説していきます。
まず覚えていただきたいのが「ブロック」という言葉です。
麻雀は4メンツ1雀頭を作るとアガリになります(七対子と国士無双を除く)が、そのメンツや雀頭、さらにはメンツや雀頭になりそうな候補となる部分をそれぞれ「ブロック」といいます。
文字で説明してもピンとこないと思いますので牌姿を出しましょう。
この手牌をブロックに分けると次のようになります。
①123m、②777mはメンツとして完成しています。
③357pと④56sはまだメンツになっていませんが、これからメンツになりそうな部分で、これらもブロックに含めます。
⑤99sは雀頭になりそうな部分です。これもブロックです。
したがってこの手は「5つのブロックがある手牌」ということになります。ちなみに孤立牌の西はブロックに含めません。
もう1問例題を見てみましょう。
この手牌をブロックに分けてみると
ブロック(メンツ,メンツ候補,雀頭,雀頭候補)は4つ、孤立牌が4枚という手牌です。
なぜこんな分け方をするかというと、「ブロック数を把握するとすぐに最速リーチのために切るべき牌がわかるから」です。
例えば次の牌姿を見てください。
ドラが3pなのでどちらも切る候補は7sか西です。ではどちらを切るべきでしょうか。
7sは56789sのどれかを引けばメンツ候補になる、という攻撃的なメリットがあります。
一方で西は、字牌なので誰かのリーチが来た時に比較的安全である、という守備的なメリットがあります。
このようにどちらにも長所があるわけですが、それぞれの手牌でどちらの長所がより重要となるのか。
それがブロック数を数えると簡単にわかるのです。
まず牌姿A
こちらの手牌をブロックに分けると
となります。確定しているブロックは5ブロックです。
麻雀は4メンツ1雀頭を作るとアガリになりますが、これは言い換えると「麻雀は5ブロックを揃えるゲーム」ということです。
この牌姿Aはすでにアガリに必要な5ブロックができているため、これ以上ブロック(メンツ候補)を不安必要はなく、それならば安全牌の方が持っていて価値があるといえます。
したがって安全度の高い西を残して7sを切るのが正解です。
一方で牌姿Bはどうでしょうか。
この手牌をブロックにわけると
という4ブロック+孤立牌です。
4ブロックということはアガリに必要な5ブロックに対して1ブロックたりません。したがって孤立牌の5p7s西のどれかをブロックに進化させてあげる必要あります。
したがって、メンツ候補になりやすい7s5pを残して西を切るのが正解となります。
麻雀の手作りとは基本的には受け入れ枚数が多くなるような選択をしていくものですが、毎回毎回「これを切ると受け入れはこれとこれで…」なんて数えていたら時間が足りませんよね。
そこで今回のように「この手は◯ブロックだから必要な役割はこれだな」と考えることで、瞬時に不要な牌を見分けることができるのです。
ぜひこの5ブロック理論をマスターして、最速リーチをばんばん決めましょう。
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