点数状況の重要性

今回は、点数状況判断ができるようになるための基礎として、麻雀における順位点の重要性を解説します。

ピンフのみのテンパイで、基本的にリーチを打つべき局面です。しかし、南4局のトップ目だったらどうでしょう。あがりトップの場面では考え方も変わり、基本的にはダマと言ってもいいでしょう。

このように、東一局とオーラスを比べて、その時の順位・点数状況で判断が変わる部分が点数状況判断の技術です

基本的なセオリー・定石と呼ばれるものは東場ぐらいを想定していラス前、オーラスでは全然違う判断が正解になる事が増えます

それを紐解いて行きましょう。

  1. 麻雀は何着になるかが重要なゲーム
  2. ルールによって全く違う順位点が存在する
  3. 点数状況判断のポイント・順位点理解する

1、麻雀は何着になるかが重要なゲーム

通常、平均和了時の打点は子の場合で6000点程度。Mリーグ2018平均打点トップ(親番含む)でも7873点。次に1例としてMリーグの順位点を見てみましょう。

オカの解説URL→

どうでしょう。普段のあがりでは平均6000点をやり取りしていたのに順位点では2万点~4万点が動きます。

「どれだけあがれるか」「どんな手をあがれるか」も勿論その積み重ねで順位が決まるので重要です。しかし、それと同等以上に何着になるかの重要性がお分かり頂けると思います。

2、ルールによって全く違う順位点が存在する

麻雀のルールは千差万別です。特に順位点は戦略に大きく影響を与えます。

例えば現行のプロ野球では「9回で多く点を取った方が勝ち」というルールです。これがもし「先に一点を取った方が勝ち」というルールだったらどうなるでしょうか。

戦略面では全然違うゲームになりますよね。

ホームランバッターは4番に置かれる事が多いですが、そのルールだったら一回で勝負を決めれる抽選を受けるために123番のどこかに置かれるようになるかもしれません。抑え投手は最後に出場することが多いですが序盤に点を取られてしまったら負けてしまうのですから初回からいきなり出てくるようになるかもしれません。

このぐらいの違いが「ゲームごと」「お店ごと」「コミュニティごと」にあるのが麻雀というゲームです。同じ「麻雀」という言葉で一括りにされがちですが戦略面で全然違うゲームであると言う事が言えますね。

3、点数状況判断のポイント・順位点を理解する

点数状況における判断技術を習得する為に、まず意識すべき基礎は自分が打っているルールの特徴を把握することです。順位点が等間隔になっていない箇所を見つける事がポイントです。実際にルールの違いを比較してみましょう。

ここでは最高位戦のルールとMリーグのルールの違いを比較してみましょう。

最高位戦ルールはオカなしワンスリーと呼ばれるルールです。1万点と3万点が順位点になっているのでそのような呼ばれ方をされています。全ての着順の差が20000点の等価値になっていますね。ですので純粋に平均着順を上げる事が大切なルールであると言えます。

一方Mリーグルールはどうでしょうか。こちらはオカありワンスリーと呼ばれています。同じワンスリーですがオカというトップへのボーナスポイントがあるルールとなっています。すると2着・3着・4着の差は変化ありませんがトップとの差が40000点になっています。

Mリーグルールでは最高位戦ルールに比べてトップを取るために多少無理をしてもよいルールであると言えます。現状2着目で60%3着に落ちるけど40%2着になる抽選は最高位戦ルールでは受けたくない抽選ですが、Mリーグルールでは積極的に受けたほうが良くなります。

その他のルールも見ていきましょう

天鳳ルールでは上級卓三段配分と鳳凰卓七段配分を見てみましょう

天鳳では素点は関係なく着順のみが評価基準になります。あくまで比率としてお考え下さい。

天鳳をされている方なら「ラスを回避するのが重要」という話を聞いたことがあるでしょう。それは4着と3着の差が非常に大きい事から来ています。

もちろんその通りなのですが、その他の着順も見て見ると2着とトップに45の開きがあることが分かります。すなわちトップは2着の4倍の評価がもらえることを意味するので、ラスの心配がない状況下では3着に落ちるリスクを背負ってでも貪欲にトップを取りに行く事が重要になります。

しかし、こちらの七段配分を見てみましょう。1着2着3着の差が等間隔になっています。するとラスを除くと単純に確率の差で判断してもよいことになります。

順位点の大きさについても考えてみましょう。天鳳では順位点のみですので言い換えれば順位点が非常に大きいルールであるといえます。

しかしこのようなルールではどうでしょうか。

このように順位点が小さい場合(ワンツー未満)は着順の上昇が1回のあがりと比べて大きくないので着順争いよりもその手を期待値最大に仕上げる事が重要となってきます。

まとめ

・麻雀は順位点によってゲーム性がガラリと変わるものであることを認識する

・自分が打っているルールの「順位点」を把握する

・「順位点」が等間隔になっていないところを把握して、それを踏まえたうえでオーラスの方針を立てる

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