終盤、通っていない字牌が危険だな…だけど何を切ればいいんだろう。という方のために本日はベタオリをするときの字牌の扱いについて解説します。
- 生牌字牌の放銃率
- 放銃率だけ覚えても意味がない
- 初中級者が具体的に気にすべきこと
1、生牌字牌の放銃率
みーにんさんの統計学のマージャン戦術から引用させていただいたデータによりますと生牌字牌の放銃率は5順目では3%・15巡目では10%となっています。
2、放銃率だけ覚えても意味がない
しかし、放銃率だけ覚えても意味がありません。実際の麻雀では5順目の危険度と15順目の危険度を比較することはないからです。また、数牌であっても順目が経てば経つほど通っていない牌は危険度があがっていきます。実際の選択では生牌の白とスジの3pのどちらの方が安全なんだろうという比較をするからですね。ではスジ2・8牌と比較したデータを見てみましょう。
同書籍からの引用
7順目まで
生牌字牌<スジ2・8牌
8順目以降
生牌字牌>スジ2・8牌
上記のデータから7順目までは生牌字牌を切ったほうがよく、8順目以降はスジの2・8牌を切ったほうがよくなります。当然統計から得られた平均的なデータです。捨て牌によっては生牌字牌の安全度も上下しますしスジ2・8牌の安全度も上下します。7・8順目辺りは差が小さいので容易に逆転しうると思いますが12.13順目~の終盤は明確に生牌字牌の方がスジの牌より危険であると言えます。
ここでもう一つ注意していただきたいのは15順目であっても無筋よりは安全と言う事です。基本的には何順目であっても無筋の数牌切るくらいなら字牌を切ったほうがいいと覚えて下さい。
3、初中級者が具体的に気にすべきこと
スジ1・9と字牌の危険度は大体同じです。なぜならスジ1・9はシャンポン・単騎にしか当たらないので字牌も同様の形にしか当たらないからですね。ですので、字牌の危険度という観点においては同様の扱いと考えてください。(危険度の比較URL)
字牌(スジ1・9)の中の選択ではより多く見えている牌を切ってください。一枚でも見えているとシャンポンの発生率が減りますし、二枚見えていたらシャンポン待ちに放銃することがありません。三枚見えていたらそれは国士無双にしか放銃しませんね。見えている枚数が多ければ多いほど放銃率が下がります。
生牌字牌同士の比較では相手が役にならない方を切りましょう。これは放銃した時に1翻付かないほうが打点が低くなるからです。
具体的に見ていきましょう。
このような手牌でしたら白で放銃してしまうと相手がシャンポン待ちであったら白の役がついてしまいます。西で放銃した場合は役が付かないので放銃してしまった時に打点が低くなりますね。ですので西から切りましょう。
では次の問題です。
先ほどの問題と良く似た形です。どこが変化したかというと相手の捨て牌の5mが4mになっています。そうなるとより多く見えている方である1mを切ります。また、対子であることから次順も1mを切ることができるのでより優秀と言えます。(安全牌がない時の対処URL)
まとめ
・生牌字牌であろうと字牌は無筋数牌よりは安全・無筋を切る位なら字牌を切る
・スジ1・9は字牌と大体同じ危険度
・8順目以降は字牌(スジ1・9)よりスジ2・8の方が安全
・字牌(スジ1・9)の中ならより多く切れている方を切る
・字牌同士なら役にならない方を切る
・字牌(スジ1・9)同士の比較を丁寧にする事が重要
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