今回は初中級者が迷いやすく、その中でも一日打ったら一回は見かけるぐらい良く遭遇する牌姿を列挙しました。また、ある程度パターンで丸暗記することにより類似牌姿に対しても正解を導けるよう解説を加えてあります。
- 雀頭固定orリャンメン固定
- 愚形フォロー牌の比較
- 役牌かリャンメンか
1、雀頭固定orリャンメン固定
ここではマンズを切るかピンズを切るかは一旦置いてピンズを切るとします。
5pを切るとリャンメン固定、6pを切ると雀頭固定となります。この問題の正解は6pを切って雀頭固定となります。
5pないし6mを切りたいと思う方は初中級者の方に多く見られがちです。その思考として6pを切ると47p引きがロスになってしまい勿体ないと感じる所が大きな理由かもしれません。以下の図で説明します
一見リャンメン固定をすることにより58m47pの両方がキャッチできると感じますが、5p切りは47p引きの受け入れが残るように見えても、代わりに58mの受け入れを無駄にしています。
(とはいえ0.3歩前進ぐらいしますので完全な無駄にはならないのですが。)
6pを切ると47p待ちが無駄になると感じますが、58m待ちが無駄にならずリャンメン部分の受け入れ枚数に変化はありません。
以上の事からこの問題では雀頭固定が正解になります。
では、実戦でこの問題をどのように考えればよいかを解説します。
先ほどの牌姿から6pを切った形です。
このリャンメン+リャンメン+シャンポンの形は、完全1シャンテンと呼ばれる1シャンテンの中でもすごく良い形の代表例です。この形を覚えて実戦で見逃さないようにしましょう。
上級者になるとこの形を分かっていても場況などによってあえて取らない選択をすることも0ではないですが、初中級者のうちはこの形が見えたら必ず取ると覚えても差し支えないでしょう。表題の形を見たら迷わず6pか7mを切れるようになるでしょう。
2、愚形フォロー牌の比較
この形では白のポンテンは取りたいですよね。ですので、44p白白の部分は残します。
すると残った68pか24sのカンチャンの比較になります。通常カンチャンを切ると残った一枚は余剰牌になりますが、今回の場合は対子である4pに6pがくっついている形になるので446の形になり6pが機能します。4p8p2mをそれぞれ切った形を見てみましょう。
受け入れ枚数の面から4pか8pを切ったほうが良いのですが冒頭に説明した通り白のポンテンを取るために白の受け入れを残す方が優秀ですので打8pが正解となります。
実戦での考え方を身につける為に、この問題については「3枚一ブロック理論」を覚え応用しましょう。
基本的にブロックは3枚で持つ方が優秀です。今回のようなターツ選択段階などでは4枚組の愚形ブロックは1枚切って3枚組にしてあげると受け入れが広くなったり、1シャンテン形が良い形になりやすくなります。(※字牌処理などが追いついていない序盤は除く)
3、役牌かリャンメンか
67p23sのリャンメンを切って役牌を残せばポンができる。役牌を切ってリャンメンを残せばリーチがしやすい。どちらが優秀かという問題です。
これは基本的には役牌を切ってピンフリーチを目指すのが正解です。
満貫未満の場合のリーチの価値はただの1翻ではありません。裏ドラや一発、ツモなどが複合する事により平均すると2翻に近い価値があります。
役牌をポンした場合では1翻が確定しますが役牌を切ってピンフリーチをしたらかなりの打点上昇が見込めます。ですのでこのような牌姿では基本的には役牌ポンを捨ててリーチの可能性を最大限高めるために受け入れ枚数最大に取るほうが良いでしょう。
ただし、和了率を最大にしたい局面(例えばあがりトップ、天鳳などでのオーラスあがりラス回避の状況など)では9m切りが正解になるケースもあります。
9mを切るとこのような形になります。リーチを打てる枚数は白を切った場合と変わりありませんね。デメリットはリーチをした時にピンフがつかなくなります。しかし、どうしてもあがりたい局面では打点は関係無いとしましょう。この形で一枚リャンメン部分を縦引きすると
このようになります。完全1シャンテンの形ですね。すると受け入れ枚数を落とさずに白のポンテンも取る事ができるようになります。基本的にはピンフリーチを目指すのが有効ですが、どうしてもあがりたい局面では9mを切るケースもあります。
結論として白を切って打点を狙うか、9mを切って和了率を優先するかの2択になります。重要なのはリャンメン落としが有利となるケースは少ないという部分です。
基本的には白を切ってオーラスあがりトップの時などは9mを切ると覚えていただけると良いでしょう。
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