前回の講座(2シャンテンならオリURL)で押し引きを考えるべき状況、2シャンテンではオリるべきと言う事を解説しました。逆に今回は危険牌を押しても良い手牌の条件を解説します。
- テンパイなら押し!
- テンパイが強い理由
・テンパイなら押し!
今回も前回同様、自分の手牌の価値を考える上で最も重要な要素「シャンテン数」を使って基準を作ります。
ずばり【テンパイなら危険牌も押して良い】というのが今回覚えるセオリーです。
相手からリーチが掛かったとき、自分がメンゼンでテンパイしたら基本的には追いかけリーチをしましょう。
自分が鳴いてテンパイしている場合も、相手の捨牌を見て「この牌は通るだろうか…」などとは考えずに全て押しましょう。
自分の打点や待ちの良さは考える必要がないの?と思われるかもしれませんが、気にする必要はありません。
もちろん、場に3枚切られているカンチャン、など極端に弱い待ちの場合は別ですが、普通のカンチャン待ちやシャンポン待ちであれば「テンパイだから押す」と考えてOKです。
またせっかく自分がテンパイしても「リーチのみだしな」と押すのを躊躇してしまう人もいますが、これも気にせず「テンパイしたんだからリーチ!」で問題ありません。
テンパイが強い理由
なぜこれほどリーチが強いのか、そのロジックを説明します。
リーチ同士の捲りあいには
(両脇はベタオリしていて放銃しないとして)
①相手のツモ
②相手の(自分からの)ロン
③自分のツモ
④自分の(相手リーチ者からの)ロン
⑤流局
の5つのパターンがあります
中盤までの2件リーチとなると流局は稀なので⑤は省いて残りの4パターンで考えると、自分が押した事により失点するパターンは「②相手のロン」の1パターンのみです。
「①相手のツモ」でも自分は失点しますが、これはベタオリしていても避けられないので気にする必要はありません。
すると、自分が追いかけリーチをすることで1/4の確率で失点(②)し、2/4の確率で得点(③④)できるようになります。
自分が加点できるパターンは失点するパターンの二倍あります。二倍の確率で加点できるということは、打点が仮に相手の半分であっても期待値としては見合っているということになります。
この説明については書籍「科学する麻雀(とつげき東北著)」にて詳しく説明されているので気になる方は読んでみてください。
重要なのは①相手のツモはベタオリしても防げないというところ。自分がアガるということはこの失点を防いでいるということでもあるので、見た目の得点以上の価値があります。
もちろん上級者になるとテンパイだけどオリる手牌というのもあるにはあります。しかし、それを語るには順目や危険度など上級レベルの要素を踏まえて判断しなければいけないので、講座の後半でお伝えします。
したがってまずは一番シンプルな基準として「テンパイならゼンツ(放銃を恐れずどんな危険牌でも押すこと)」と覚えてしまってOKです。勇気をもって押してみてください。
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